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2018年3月30日 メキシコ 森元英樹

グアテマラ:Tahoe Resources社、グアテマラの鉱山開発に依然として前向きな姿勢

 2018年3月23日付け地元紙は、Tahoe Resources社が保有するEscobal鉱山の鉱業権停止に関し、同社幹部インタビューの内容を報じている。概要は以下のとおり。
 グアテマラ憲法裁判所は、鉱山周辺の先住民に関する調査を終え、4月7日までに何らかの見解を発表するとみられる。最終判決が下されるまでの期間を予想することは難しいが、今回の調査が行われたことは裁判所が本件に関心を持って取り組んでいる証明と考えられる。同社幹部は問題解決に向けて前向きな姿勢で取り組んでいる。憲法裁判所の判決によりライセンスが復活され次第、抗議活動は弱まること考えている。また、同社の輸出許可更新は一時停止状態であるが、エネルギー鉱山省と協議を進めており、判決後すぐに更新が可能であると考えている。
 数か月間続いている道路封鎖に関しては、抗議者に疲労が見られ、代表者の中には活動を中止し封鎖を解く考えを持ち始めた者もおり、抗議活動は弱まってきている。本件が同社に与えた深刻な被害は勿論大きいが、多くの鉱山労働者が職を失い、政府は税収とロイヤルティの減少に苦しむこととなった。
 今後の対策として、人道的且つ商業的の両面で対処する方針であり、多くの住民からの合意を得ることを目標に、社会活動の積極的展開及び対象地域の拡大を図る。過去3年間、ロイヤルティに加え10mUS$を地域事業に追加投資している。
 専門家の中には、グアテマラは鉱業投資に最も不適と評価する者もいるが、同社は依然としてグアテマラ政府に信頼を持っており、法の透明性を高め、政府腐敗を根絶すればグアテマラの将来は明るいと考えている。

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