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ニュース・フラッシュ

鉱種:
2018年4月5日 リマ 栗原健一

ペルー:Cobriza銅鉱山入札、3回目も不調に終わる

 2018年4月3日付け地元各紙によると、清算手続き中にあるDoe Run Peru社のCobriza銅鉱山(Huancavelica州)では、4月2日に第3回目となる入札が実施されたが、応札はなく不調に終わった。この結果を受けて、4月9日に実施が予定されているLa Oroya精錬所の第3回目入札も不調に終わる可能性が濃厚となっている。
 今後の展開について、Doe Run Peru社の債権者である従業員団体代表は、既にLa Oroya精錬所やCobriza鉱山の買収を検討している旨明らかにしている。従業員の法的アドバイザーによると、Cobriza鉱山に関しては、Doe Run Peru社の債権者は4月16日まで落札を行うことができ、従業員団体だけでなく、Buenaventura社等の債権者企業による買収が行われる可能性もある。
 一方入札・清算プロセスを担うDirige社のPeschiera代表は、La Oroya精錬所は現在70mU$に設定されている最低入札価格を35~45mUS$程度まで下げることで、従業員による買収が可能になるとの考えを示している。さらに、双方ともに2018年8月27日までに売却が実現しない場合、通常の清算プロセスに移行することになると説明した。

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