ニュース・フラッシュ
- 鉱種:
- その他
豪:QLD州、大規模資源プロジェクトにおける労働者のフライイン・フライアウトによる100%調達を禁止
2018年3月29日付のメディアによると、QLD州は2018年3月末付でStrong and Sustainable Resource Communities Actを施行し、同州内の大規模資源プロジェクトにおいて、労働者をフライイン・フライアウト(Fly In /Fly Out:FIFO)により100%調達することが禁じられた。FIFOは、資源開発・生産の際にプロジェクトエリアに最寄りの都市から飛行機を用いて労働者を通勤させ、数ヶ月~数週間ごとの勤務と休暇を繰り返す労働形態である。ここでの大規模資源プロジェクトの定義は、環境影響声明を必要とするプロジェクトのうち、100名以上の労働者を有するもので、少なくとも200人の住人がいる町から半径125km以内に位置するプロジェクトがFIFO規制の対象となり、合計61プロジェクト(石炭43、鉱物資源15、天然ガス3)が影響を受けるとみられる。また同法では今後の労働者雇用に際し、プロジェクト所在地の近隣地域社会の住民に対して不公平な扱いをすることを禁ずる内容も含まれている。QLD州の州開発・製造・インフラ計画省を主管するCameron Dick大臣は、本法律の施行は地域社会にとって良いニュースであり、地域住民にとっては今後地域の公正な雇用機会が確保され、既雇用者にとっては地域社会に居住する機会が確保された、とコメントした。
