ドミニカ共和国：上級行政審判所第2裁判部、Romeroプロジェクト鉱業活動停止命令を棄却

　エネルギー鉱山省は、加Gold Quest Mining社（本社：トロント）がSan Juan州に保有するRomero金プロジェクトに下された鉱業活動停止命令は上級行政審判所第2裁判部により棄却されたことを明らかにした。同問題は、1月にエネルギー鉱山省が同プロジェクトの採掘権を承認し、大統領府に環境分野を含めた審議を付託、地元NGO「正義と透明性財団」は、同プロジェクトの問題等を提訴していた。なお、ドミニカ共和国では、採掘活動を開始する前に、企業は環境及び社会影響評価を完了し、操業を行うための環境ライセンスを取得する必要がある。そのような中、2018年3月、Gold Quest Mining社は、裁判所が鉱業の停止を命じたため、同プロジェクトを一時停止すると発表していた。
　ドミニカ共和国の法律専門家は、判決は現在の鉱業法第146条のもとでの既存の法的要件を単純に再掲し下された結果であり、今後の同プロジェクトの操業には影響しないとの見解を述べている。