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- 鉱種:
- 金 銅
豪:Newcrest社、NSW州Cadia金-銅鉱山のCadia Hill露天掘跡を廃滓処分場として活用するための許認可をNSW州から取得
2018年4月23日付の地元メディアによると、豪Newcrest社は2018年3月にNSW州Cadia Au-Cu鉱山において発生した廃滓ダム堤体の一部が崩落した事故により、同鉱山の操業が影響を受けていた件に関し、Cadia Hill露天掘跡のピット底から200mを廃滓処分場として活用することに関する承認をNSW州計画環境省から取得した。Cadia Hill露天掘跡は、堤体が崩落した北ダムの代替処分場として利用される予定で、現在Newcrest社によりパイプライン施設の導入が実施されており、5月第1週から使用開始となる見込みである。これにより、南ダムとCadia Hill露天掘跡を合わせ、Cadia鉱山が16か月間フル操業を実施するのに十分な廃滓処分量が可能となる予定。しかし、Cadia Hill露天掘跡を廃滓処分に利用するのに伴い、露天掘跡地下に計上されていた3mozのAuと270ktのCuを含む資源量は利用不可になる。Cadia鉱山の操業に関しては、2018年3月下旬に採掘が、4月上旬に選鉱処理が再開されており、フル操業は2018年4~6月四半期中に再開する見込みである。同社の2017/18年度生産量はCadia鉱山の操業不振が響き、産金量は2.4~2.7mozの見込みを2.25~2.35mozに、産銅量は80~90ktの見込みを70~75ktに修正している。
