閉じる

ニュース・フラッシュ

鉱種:
2018年5月7日 リマ 栗原健一

ペルー:Buenaventura社、2018年第1四半期は60%の減益

 2018年4月27日付け及び30日付け地元紙によると、Buenaventura社は、2018年第1四半期の純利益は28.4mUS$で、前年同期の70.7mUS$から60%減少したことを明らかにした。Gobitz社長は、減益の主な原因は同社が権益を有しているYanacocha金鉱山(Cajamarca州)やCerro Verde銅鉱山(Arequipa州)の減産で、これら2鉱山やその他子会社に由来するBuenaventura社の利益が20.3mUS$となり、前年同期の50.5mUS$から大きく減少したことが影響したと説明した。また同社長は、Yanacocha金鉱山、Cerro Verde銅鉱山共に、第1四半期の生産量は予想を下回る結果だったものの、これから年末にかけては本来の生産計画を達成できるだろうとの見方を示した。
 他方、Buenaventura社は、2018年第1四半期において、San Gabriel金プロジェクト(Moquegua州)の採算性向上を目的とした地質・地質工学モデルの更新を行っているほか、9mUS$を投資し、プロジェクトの設計改善を目的とした5,000mのボーリング調査を開始したことを明らかにした。
 一方、Trapiche銅プロジェクト(Arequipa州)については、プレFSを開始したほか、プロジェクトへのアクセス道や土地利用について地元地域との協議を実施する一方、これら地域との関係強化に取り組んでいる旨明らかにした。
 さらに、2017年半ばに操業を開始しフル操業体制に入ったTambomayo金・銀鉱山(Arequipa州)では、2018年に110,000~130,000oz(約3.4~4.0t)の金を生産する見通しを示した。

ページトップへ