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ニュース・フラッシュ

鉱種:
2019年5月28日 ヨハネスブルグ 原田武

ザンビア:銅生産会社Konkola Copper Mines社の会社清算が高裁に提出される

 2019年5月21日付けメディアによると、ザンビアZCCM社は参画している同国の銅生産会社Konkola Copper Mines(KCM)社の清算申し立てを高裁に提出した。ZCCM社はザンビア政府の出資会社Industrial Development Corp.(IDC)社がメジャーシェアを持ち、KCM社には20.6%シェアを持っている。KCM社のメジャーシェアは英Vedanta Resources社が所有しているが、先般、ザンビアLungu大統領からはVedanta社のザンビア国内資本を他社に移譲する計画がある旨の発言がなされていた。Vedanta社が発表したところによると、同社は正式な通知は受けていないものの、大統領はじめザンビア政府との緊急の会見を申し入れているところ。ザンビア政府とVedanta社との間では税収に関する議論がなされてきたが、その衝突がエスカレートして表面化したと考えられる。また、別のメディアによると、KCM社はライセンスの義務違反(詳細は不明)がいくつかあり、それに伴う権利の剥奪との見方もある。Musukwa鉱山大臣によると同様の違反を取り締まるため、すべての鉱山について監査を行うとの発表もなされている。ザンビア政府のKCM社への今回の対応について一部鉱山関係者の間では、アフリカの資源ナショナリズムの懸念が増している。

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