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ニュース・フラッシュ

鉱種:
タングステン
2019年5月28日 北京 関淳夫

中国:中国タングステン業協会は、タングステン鉱山企業の生産削減を提案

 現地報道によれば、2019年5月17日、中国タングステン業協会は、江西省贛州市で一部タングステン生産企業(集団)の責任者を招き懇談会を開いた。主要メンバー企業である中国タングステンハイテク材料株式有限公司(China Tungsten Hightech Materials CO.,ltd)、江西タングステン業持株集団有限公司、厦門タングステン業株式有限公司、洛陽栾川モリブデン業集団株式有限公司、崇義章源タングステン業株式有限公司、湖南辰州鉱業有限責任公司、広晟非鉄金属株式有限公司、広東翔鷺タングステン業株式有限公司、安泰天龍タングステン・モリブデン科学技術有限公司、贛州海盛タングステン・モリブデン集団有限公司等の企業関係者が会議に参加した。
 参加者は、タングステン市場の需給動向、業界全体の経済状況やタングステン業界の品質の高い成長を求める等の関心課題について議論を行った。
 会議では、海外のタングステン精鉱は安定的な生産を保っており、在庫量は依然として少ない。一方、国内では、タングステン鉱石の品位低下や採掘コストの上昇、安全環境保護規制の厳格化による影響を受け、タングステン原料供給不足の状態は依然として変わっていないと指摘された。
 本会議に参加した会社は、タングステン原料供給市場の秩序を共に確保し、2019年のタングステン精鉱生産量を前年の10%以内に削減することを承認した。中国タングステン協会の統計によると、会議参加会社のタングステン精鉱年間生産量は中国タングステン協会の統計値の86%を占め、国内の主要タングステン会社は、真っ先に生産量削減を実施することによって、現在のタングステン市場の需給問題の改善に積極的な役目を果たせる。同時に、中国タングステン協会は、国内のタングステン鉱山会社に国が確定したタングステン鉱石採掘総量規制を厳しく実行し、生産能力を規制し、生産量を削減し、共にタングステン原料市場の供給秩序を確保し、タングステン業界の供給側構造性改革を推し進めることを提案した。

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