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ニュース・フラッシュ

鉱種:
2019年5月30日 シドニー 吉川竜太

豪:VIC州政府が2.75%のロイヤルティを金にも課す計画を発表、鉱業界が反発

 2019年5月27日付けの地元メディアによると、VIC州政府は27日に発表した州予算案の中で、2.75%のロイヤルティを州内から産出する金にも課徴することを明らかにした。VIC州では、褐炭と金を除く全ての鉱物に対して2.75%のロイヤルティが既に課されており、小規模な金生産者を除き、2.75%のロイヤルティを金にも課すことが予定されている。VIC州におけるAu鉱山の代表としてKirkland Lake社のFosterville Au鉱山が挙げられ、同鉱山では2019年1~3月四半期に約128kozのAuが生産され、2019年の生産量は600koz以上となることが期待されている。豪州鉱物資源評議会(MCA)は、VIC州の労働党政権が本計画を発表する前に同州鉱業界への事前相談がなかったことを非難するとともに、ロイヤルティの導入は金産業に従事する数百人の雇用を危機に陥れ、ただでさえ他州に遅れを取っている同州の鉱業投資環境が不透明化して投資が減少する恐れもあると警告している。

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