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ニュース・フラッシュ

鉱種:
コバルト
2019年5月30日 シドニー 吉川竜太

フランス領ポリネシア:海底資源をめぐる政府の対応に、独立派議員が懸念を表明

 2019年5月27日付けの地元メディアによると、フランス領ポリネシアの独立派議員は、過去の調査により海底で発見されたコバルト等の鉱物資源に関し、フランス領ポリネシア政府がフランス企業に対してフランス領ポリネシア法に基づいた探査・開発を可能とする鉱業戦略を策定していることに懸念を表明した。Tuheiava議員は、海底からの資源採掘には環境問題がつきまとい、またフランス領ポリネシアの資源に関する主権は先住民Maohi族にあるという申立が国連に提出されている、とコメントしている。4年前、フランスはニューカレドニアを含むいくつかの海外領土における大陸棚の範囲を広げ、それらの海底・大陸棚における権利を保有している。フランスの法律では、フランス政府が戦略的価値があると宣言した場合、フランス領ポリネシアの資源の権利をフランス政府が得ることができるとされている。

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