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鉱種:
2019年6月4日 メキシコ 佐藤すみれ

メキシコ:2019年第1四半期国内銀生産量が減少

 2019年5月27日付け地元紙によると、メキシコの2019年第1四半期銀生産量は前年同期の34.3百万ozから32.1百万ozに減少した。以下に各企業の2019年第1四半期の銀生産量を示す。
第1位:墨Industrias Peñoles社:15.1百万oz(前年同期17.4百万oz)
 同社子会社のFresnillo社が保有するFresnillo鉱山及びSaucito鉱山における生産量が減少したことにより、Peñoles社生産量は前年同期から減少した。
第2位(仮):加Goldcorp社(生産量記載なし)
 同社は2018年第1四半期における生産量5.17百万ozで第2位であったものの、同社保有のPeñasquito鉱山が2019年第1四半期中に生産を中止したため、今期の生産量は報じられていない。しかしながら、同鉱山では2018年に新リーチングプラントでの生産を開始したことから、2019年の生産量は増加が見込まれており、専門誌評価では暫定第2位となっている。
第3位:米Southern Copper社:4.0百万oz(同3.4百万oz)
第4位:加First Majestic Silver社:3.33百万oz(同2.17百万oz)
 2018年にPrimero Mining社よりSan Dimas鉱山を買収したことから、生産量が増加した。
第5位:加Pan American Silver社:3.10百万oz(同2.85百万oz)
 同社が保有するLa Colorada鉱山における生産量が1,65百万ozから1,99百万ozへと増加したことで全体生産量が増加した。
第6位:加Fortuna Silver社:2.00百万oz(同2.19百万oz)
第7位:Minera Frisco社、1.49百万oz(同2.23百万oz)
第8位:加Coeur Mining社:1.28百万oz(同2.01百万oz)
第9位:加Endeavour Silver社、1.07百万oz(同1.35百万oz)
第10位:加Agnico Eagle Mines社、0.74百万oz(同0.68百万oz)
 上記10社による生産量は合計177百万ozで、2018年同期と比較して20百万oz上回っており、予想を超える生産量ではあったものの、全体生産量は落ち込んだ。Peñasquito鉱山における操業の再開が待たれているほか、Peñoles社のMinera Capelaプロジェクトも生産開始間近であることから、今後の銀生産量は増加が期待されている。

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