パナマ：議会経済委員会、Cobre Panamá銅プロジェクトの契約延長関連法案を承認せず

　2019年6月3日付け地元紙によると、パナマ貿易産業省（MICI）は、First Quantum社が保有するCobre Panamá銅プロジェクトの契約延長に関連する法案を議会経済委員会が承認しなかったことに対し、投資の不確実性を増すものであるとし懸念を表明した。
　先週、議会の経済委員会は、First Quantumの子会社であるMinera Panama社との間で締結されている上記プロジェクトの契約延長関連法案は、ロイヤルティ率が現行の国内法で設定されている率を下回ること、同プロジェクト周辺住民は投資の恩恵を受けておらず、極度の貧困状態にあることを理由に承認できないと結論付けた。（2019年4月25日付 ニュース・フラッシュ：環境NGO、Cobre Panamá銅プロジェクト開発阻止のため最高裁に提訴参照）MICIは、国内最大の投資案件の1つである同プロジェクトの合法性についての法案を提出していたが非承認となり、同省は、本決定は国家の法的安全保障と国家の発展に不可欠な投資の安定性に悪影響を及ぼすとのコメントを発表した。なお、本法案は、経済委員会では承認されなかったが、7月に本会議で議論される可能性がある。