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豪:豪州産資源のインドへの輸出量は長期的に拡大、一般炭の輸出量は減少か-豪州準備銀行アナリスト
2019年6月6日付けの地元メディアによると、豪州鉱業探鉱企業協会(AMEC)主催のカンファレンスに出席した豪州準備銀行(RBA)の主席アナリストであるAlexandra Heath氏は、豪州の資源産業は長期的にはインドへの輸出拡大が進むが、気候変動対策が進めば一般炭の輸出は減少するとの見通しを明らかにした。Heath氏によると、世界的な人口増加と発展途上国の経済発展に応じて、コモディティへの世界需要は長期的に増加すると予測。中国は今後人口の減少が予測され工業化・都市化が鈍化することから、中国における鉄鉱石・原料炭の需要は最終的には減少する。それに代わり世界最大の人口となることが予測されるインドは、2030年までに鉄鋼生産量を3倍に増加させる計画があり、豪州にとって重要な輸出対象国となるであろうと指摘している。また、一般炭に関しては、各国政府がパリ協定で定められた温暖化ガス排出量削減目標を達成するための政策を実行した場合、豪州の輸出量は減少が予測されるとしている。
