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カザフスタン:Fincraft Resources社、Gornostaevskoeコバルト・ニッケル鉱床に2~3億US$投資へ
2019年5月30日付けの地元報道等によると、カザフスタンの鉱業製錬大手Fincraft Resources社(Kenes Rakishev氏の金生産企業Petropavlovsk社が主要株主)は、カザフスタン最大級のGornostaevskoeコバルト・ニッケル鉱床に投資する。第1フェーズの投資額は2~3億US$となる。
Gornostaevskoe鉱床はEast Kazakhstan州にあり、Semey(旧Semipalatinsk)市から110kmに位置する。鉱石埋蔵量は5,470万tで、ニッケル40.6万t、コバルト2.98万tを含有する。鉱床では生産試験が終了し、最初の鉱山の試錐井とインフラが整備された。Rakishev氏は、「2022年までに複数の鉱山がフル装備で操業する」と述べている。
Gornostaevskoe鉱床では、ISL法(試錐井から溶媒を注入し、溶解した鉱石を地上に汲み上げる方法)が採用される。この方法はウラン産業では利用されているが、ニッケル採掘では広く利用されていない。Rakishev氏によると、成功すればGornostaevskoe鉱床のニッケル生産コストは世界で最も低いレベルとなる。
