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キルギス:ウランの調査・開発を禁止
2019年6月2日付けの地元報道等によると、2019年6月初め、Mukhammedkaly Abylgaziev首相がウランの調査・開発関連の政府令に署名した。当該政府令に従い、2019年5月2日付キルギス議会決定第3027-VI号「キルギス共和国住民の放射能安全保障に向けた措置」に基づき、放射性元素(ウラン)の地質調査及び開発目的で供与されたライセンスエリアにおける作業が禁止される。ただし、この禁止令は放射性元素の尾鉱堆積場の土壌再生事業には適用されない。
キルギスでは2019年4月、Kyzyl-Ompol鉱床(Issyk-Kul州)のウラン採掘計画をめぐる報道を背景に、全国のウラン鉱床開発に対する抗議行動が始まった。活動家により請願書が作成され、Bishkek市、Balykchi市、Karakol市、Kyzyl-Ompol鉱床で集会が開かれた。市民活動を受け、政府は4月25日、Kyzyl-Ompol鉱床におけるYurAsia in Kyrgyzstan社の活動を停止させた。同社は2010年にライセンスを取得しており、既に2.71億KGS(キルギス・ソム)を探査に投資したとしている。
キルギスのSooronbay Zheenbekov大統領は5月4日、「キルギスではウランの採掘は行わない」と断言した。
