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ペルー:Minera Aruntani社が酸性水により河川汚染、エネルギー鉱山省は同社の保証金を利用した対策を決定
2019年6月12日付け地元紙によると、Minera Aruntani社のFlorencia-Tucariユニット(Moquegua州)のリーチングプラントから流出した酸性廃水が、Coralaque川支流の2本の沢に流入、汚染していた問題を受けて、エネルギー鉱山省(MEM)は、本ユニットの閉山計画に係り同社が設定していた保証金を利用し、修復対策を行う旨発表した。さらに環境評価監査庁(OEFA)は、本プラントの操業停止を命令した。
Colaraque川はTambo川の支流で、Tambo川はArequipa州やMoquegua州で農業用水として利用されている。地域住民は2017年から汚染問題を告発していた。
環境大臣と共に現地を訪問したIsmodesエネルギー鉱山大臣は、「鉱業全体のイメージダウンにつながる最悪の事例だ。Aruntani社は、これまで何度も閉山の工程プログラムに違反していることから、MEMは閉山計画の延長申請を却下した。保証金を利用し、国の責任で対策を行う」との方針を示した。
さらに、政府は閉山法の改正に取り組んでいるほか、適切な環境管理を行わない事業者に対し、より有効な措置を取るため法制度を整える方針であるとコメントした。またMEMは、2019年に休廃止鉱山鉱害(PAM)対策に90mPENの予算を充当し、長年にわたり解決されず政府に対する不信感の原因となっているPAM対策を実施していく方針を改めて表明した。
