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ペルー:Tia Maria銅プロジェクト、反対派らが24時間抗議デモ実施
2019年6月21日付け地元各紙によると、経済財務大臣やエネルギー鉱山大臣らが、Tia Maria銅プロジェクト(Arequipa州)に関して6月中に鉱山建設許可が付与される可能性を示唆したことについて、Arequipa州のCaceres知事は6月17日、本プロジェクトは未だ社会的に受け入れられているとはいえないとコメント、Vizcarra大統領に対してTambo渓谷の住民の意見を尊重するよう要請した。同様にプロジェクトの影響下エリアに位置するCocachacra区やDean Valdivia区の区長らも、区民らがプロジェクト実施に反対しているとの立場を表明した。このような中、6月20日には反対派らが道路封鎖等を含めた24時間抗議デモを実施した。
これに対して大統領は、地域社会との対話を重視するとの考えを表明したほか、政府は近日中に代表者を現地に派遣し対話を実施する方針を示した。
一方、社会争議の調査や対話協議仲裁等を行う市民オンブズマンによれば、プロジェクトの地域住民は賛成派と反対派に分かれている。さらにSouthern Copper社のJacob財務副社長は、同社は法律、技術、環境に関する全ての要件を履行したほか社会対策を実施したと説明の上、仮に建設許可を取得できたとしても、適切な環境が整うまで建設は行わないとの方針を示した。
