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豪:CSIRO、有害物質を使用しない金回収技術の商用化に向け、Clean Mining社にライセンスを付与
2019年6月19日付けの地元メディアによると、豪州科学産業研究機構(CSIRO)は10年以上の年月と10mA$近い費用を投じて開発した青酸を使用しないAu抽出生産技術の販売・促進のため、豪Clean Mining社にライセンスを付与した。この技術は、青酸の代わりにチオ硫酸を利用してAu鉱石からAuを溶解抽出し、その後別のプロセスでAuを溶解液から回収するというものである。Clean Mining社によると、現在世界で生産されるAuの75%は青酸或いは水銀を使用した回収方法が採用されており、人体および環境に悪影響を与える可能性があるとしている。Clean Mining社は、コストの優位性が見込める小~中規模のAu生産企業を当初の販売対象にする予定であるが、環境、社会、企業ガバナンス水準の向上を目指す大規模Au生産企業でも適用可能としている。
