閉じる

ニュース・フラッシュ

鉱種:
その他
2019年6月27日 リマ 栗原健一

ペルー:環境評価監査庁(OEFA)、鉱業廃水による水系環境汚染115件について発表

 2019年6月19日付け地元紙によると、環境評価監査庁(OEFA)は、30の鉱山ユニットからの未処理の鉱業廃水流出による水質汚染が115件確認され、47に上る水系(河川、湖等)が汚染被害を受けたことを明らかにした。OEFAのTorres長官は、水系における汚染物質の濃度低下を目的として2019年はこれら30鉱山ユニットを優先的に査察したほか、54か所の排水地点の管理状況改善のための対応を完了させる計画であり、これにより80,000人が裨益すると説明した。
 また同長官によると、この全国の査察活動の結果、60の鉱山で社会・環境争議が発生しており、環境規則の履行レベルを改善しなければならない状況にある。一方探鉱プロジェクトに関しては、投資総額が5,302mUS$に上る3件の探鉱案件が、近年、社会環境争議が発生しているエリアに位置しており、OEFAが市民参加型の早期環境評価を実施し、説明会やベースラインのアンケート調査発表等を行った。この早期環境評価を雨季と乾季の双方で実施することで、将来発生しうる環境負荷の対策と管理方法を特定できるほか、対象となるエリアの住民がプロジェクトや環境対策に対して持つイメージや認識を改善することができるとコメントした。

ページトップへ