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メキシコ:2019年第1四半期の亜鉛生産が好調
2019年6月28日付け地元紙は、国内の主要亜鉛生産企業による2019年第1四半期亜鉛生産量が増加したと報じている。同期中の国内主要3社による亜鉛生産量は、2018年同期の106,294tから増加し108,383tとなった。以下は上位3社の同期生産量である。なお、2018年の亜鉛生産量第2位となった加Goldcorp社は、同期の生産量を報告していないため除外されている。
第1位:墨Industrias Peñoles社、70,370t
前年同期の生産量66,849tを超え、2019年第1四半期もトップを維持している。保有するMadero鉱山における生産量が低下したもものの、Saucito鉱山及びBismark鉱山における生産増により相殺された。
第2位:米Southern Copper社、26,944t
前年同期の26,400tから増加した。なお、同社は生産量を発表していないため、販売実績から割り出されている。
第3位:墨Minera Frisco社、11,069t
保有するAsientos鉱山、Tayahua鉱山、San Francisco鉱山における処理量と回収率の減少から、前年同期の生産量13,045tから減少したほか、複数鉱山における埋蔵量の枯渇により金、銀、銅、鉛の生産量も同様に減少した。
なお、2019年には以下2件のプロジェクトが操業開始予定であり、国内亜鉛生産を強化する見通しである。
・Peñoles社保有Minera Caperaプロジェクト(Guerrero州):投資額303mUS$、亜鉛年間生産20千tのほか、銀、銅、鉛も生産予定。
・Southern Copper社保有San Martín鉱山:約11年続いたストライキが収束し、今年生産を再開予定、亜鉛年間生産20千tのほか、鉛、銅、銀も生産予定。
このほかに、Southern Copper社はBuenavista鉱山において投資額413mUS$の下亜鉛プロジェクト開発を進めており、2022年に亜鉛80千t/年、銅20千t/年の生産が計画されている。
