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ペルー:Tia Maria銅プロジェクト建設許可を受け、2019年7月15日から無期限デモ開始発表
2019年7月10~12日付け地元各紙によると、7月9日にSouthern Copper社のTia Maria銅プロジェクト(Arequipa州)に対する建設許可が発表されたことを受けて、Arequipa州のCaceres知事は「Tambo渓谷住民との対話メカニズムは未だ形成されておらず、プロジェクトを実施する状況は未だ整っていない」として拒絶を表明したほか、Islay郡のCocachacra区、Mejia区、Islay区、Matarani区、Punta de Bombom区の区長らも緊急会議を開き、Vizcarra大統領に対し「建設許可が社会的不安定をもたらしている」との内容を記した書簡を送付した。
さらに7月9日夜Islay郡Cocachacra区では住民数百人がデモ行進により反対の意思表示を行ったほか、農家や住民の指導者は、Tambo渓谷エリアにおいて7月15日から無期限デモを実施する旨発表した。
一方国会では、Nuevo Peru党やFrente Amplio党が、社会的な合意形成の前に鉱山建設許可を付与したことを理由に、Ismodesエネルギー鉱山大臣に対する不信任決議案を発議する方針を発表した。
このような動きに対して、Vizcarra大統領は「政府は、Tia Maria銅プロジェクトをめぐる認識や立場の違いを乗り越えるため、常に対話に応じる姿勢にある」との声明を発表した。
