中国：2019年1～6月、国内精製コバルト生産量は43千t

　安泰科の統計データによると、2019年1～6月の国内の精製コバルト生産量は約43千tであった。生産地域は主に浙江省、江蘇省、甘粛省、江西省、天津、山東省等地域に集中している。過去数年の拡張事業の展開によって、国内の精製コバルト年間生産能力は生産量を100千t以上上回っている。
　2019年1～6月の国内電解コバルト生産量は4.4千t、コバルト粉末生産量は約2.8千t、残りはコバルト塩類製品である。主に末端市場の3C産業（情報・通信・家電産業）やハイブリッド車分野に応用されている。
　現在、3C産業市場が弱まっており、また、2019年下半期から新エネルギー自動車への補助も大幅に削減され、コバルトの価格も下落する傾向で、多くの精製コバルト生産企業で欠損がみられる。2019年下半期では一部の生産企業は減産する見込み。