チェコ：CEZ社、チェコでのリチウム鉱山開発を検討

　2019年7月16日付けのEuropean Metals Holdings（EMH）社のプレスステートメント等によると、中東欧で最大の電力会社の１つであるCEZ社は、EMH社に対する2m€の転換社債の提供を受けることについて条件付きで合意した。転換社債は2019年末が満期で年利7.5％、CEZ社は満期までの間、いつでも株式に転換することができる。CEZ社のデューデリジェンスの結果次第では、CEZ社は社債の株式転換とその後の追加投資を通じて、EMH社の最大株主、そしてCinovecリチウム・錫プロジェクトの共同開発パートナーになる可能性がある。
　EMH社は、完全子会社のGeomet社を通じて、Cinovecリチウム・錫プロジェクトに関する鉱物探査ライセンスを管理している。Cinovecプロジェクトは、欧州で最大のリチウム鉱床などを有しており、これまでに400千tを超える鉱石が採掘されている。
　CEZ社は、チェコと中欧において、エネルギー貯蔵、充電インフラ、電力供給を含むエネルギー貯蔵プロジェクトの開発を検討している。「CEZ社の戦略的優先事項の１つは新エネルギーだ。将来性のあるものの１つはバッテリーシステムだろう」と、CEZ社のDaniel Benes CEOは記者会見で述べた。