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2019年7月24日 メキシコ 佐藤すみれ

メキシコ:4大銀鉱山会社による2019年第2四半期の銀生産量

 2019年7月18日付け地元紙は、国内で鉱山を操業している4大銀鉱山会社の2019年第2四半期生産量を報じており、2019年第1四半期との生産量比較によりトップとなったのは加First Majestic Silver社及び加Fortuna Silver社で、米Coeur Mining社は若干減少したものの、目標量を達成した。以下は各社による2019年第2四半期銀生産の概要である。
・Fresnillo社:Fresnillo鉱山において品位改善、Saucito鉱山では回収率が増加したものの、前年同期の15.3百万ozから減少し14.4百万ozとなった。同社は銀年間生産量を55~58百万ozと発表している。
・First Majestic Silver社:3.2百万oz、前年同期の2.8百万ozから16%増加した。同社の主力鉱山であるSan Dimas鉱山及びSanta Elena鉱山では2019年第2四半期中に生産量が急増し、両鉱山における生産量は同社全体の80%を占める。Santa Elena鉱山では2019年第3四半期中に処理量3,000t/日のミルが運転開始予定である。
・Fortuna Silver社:2.16百万ozで目標生産量を7%上回ったほか、前年同期の2.08百万ozから増加。回収率は2018年比若干の減少となった。同社は2019年の目標生産量8.2~9.0百万oz到達を目指している。
・Coeur Mining社:Palmarejo鉱山における品位及び回収率低下により、前年同期の2.07百万ozから2019年第2四半期生産量は1.73百万ozに減少した。しかしながら、前四半期の1.28百万ozから回復し、同鉱山では2019年第3四半期中にLa Nación鉱床における生産が開始予定である。2019年の銀生産目標量は6.5~7.2百万ozで、同社は未だ目標量を達成できる見込みである。
 地元紙は、国内主要鉱山企業10社による2019年の銀生産が増加することを予想しているものの、2019年3月時点での予想177百万ozを下回るであろうと報じている。First Majestic Silver社、Fortuna Silver社及びCoeur Mining社は目標生産量を達成する見込みがある一方で、Fresnillo社による生産は約3百万oz落ち込むことが予想されている。また、この他の企業も生産量が減少することが見込まれており、特に墨Frisco社の2019年第1四半期銀生産量は、埋蔵量の枯渇から前年同期比33%減少した。なお、同社の第2四半期生産量は現在のところ発表されていない。

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