マレーシア：国内レアアース産業振興の目的で新組織設立を検討

　2019年7月19日付け地元メディアによると、マレーシア・Xavier Jayakumar水・土地・天然資源大臣は7月18日の国会において、国内のレアアース産業の振興及び同産業を育成し国の収入増につなげることを目的として、新しい組織の設立の検討を行っていることを明らかにした。これは、政府機関の地質調査において相当量のレアアースの賦存が確認されたことを受けての表明とのこと。この組織は、レアアース産業の指針や同産業に対する規制を定める等の産業管理を主導するのみならず、民間と協力し、川下部門と想定する電気自動車向け二次電池やスマートフォン等のデジタル端末の製造事業の機会創出への資金提供等の役割も担う計画である。なお、同国のレアアース川下部門は、今後10年間で100bMYR（マレーシアリンギット：約2兆6千億円）の投資を誘致できる見通しとされている。