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2019年7月30日 シドニー 吉川竜太

豪:BHP、Scope 3排出量に関する削減目標を設定し、温暖化ガス排出量削減に向け400mUS$を投じることを発表

 2019年7月23日付けの地元メディアによれば、BHPは温暖化ガス排出量削減のため、今後5年間で400mUS$を投資し、自社の脱炭素化促進のための新技術の開発に費やすとともに、顧客にも排出量を削減するよう呼びかけている。BHPのAndrew Mackenzie CEOは、同社が生産する石炭を顧客が製鉄所や発電所で利用することで排出される、いわゆる「Scope 3排出量」に関し、2020年に世界初となる削減目標を設定すると発表した。BHP社の2018年度におけるScope 3排出量は、同社の鉱山操業により直接排出される炭素量16.5百万tの実に約40倍にのぼり、これに同社が生産する石油とガスの燃焼による量を加算すると、Scope 3排出量は更に増大するとされている。Mackenzie CEOは、化石燃料に頼り続けるリスクは確かに存在するとし、同社の顧客に対して環境への影響を抑えることを考慮しつつ、同社の製品を利用すべきであると主張している。

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