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豪:BHPによるScope 3削減目標設定に関する発表に対し、各界から批判が寄せられる
2019年7月25日付けの地元メディアによれば、資源企業が産出した資源を顧客が製鉄所や発電所で利用することにより生じる温暖化ガスの排出量、いわゆる「Scope 3 排出量」に関し、世界初となる削減目標を設定すると発表したBHP社に対し、各所から批判の声が上がっている。豪州の石油・ガス業界を代表する豪州石油生産探鉱協会(APPEA)は、BHPが同社の排出量削減に務めることは歓迎するが、政府が主管する産業政策に影響を与えるようなことはすべきではないとコメント。また、豪連邦議会の保守系議員は、BHPによるこのような声明は、すでに同社が大きな影響力を持つ石炭産業に新規の投資者が参入できないようにするための意図的なものだと批判している。豪連邦のTaylorエネルギー・排出量削減担当大臣は直接の批判は避けたものの、政府は次世代の人々のために温暖化ガス排出量を削減するためのアプローチを実施する必要があるが、経済に大きな影響を与えないような政策に基づいて実施されなければならない、とコメントしている。
