ニュース・フラッシュ
- 鉱種:
- 銅
パナマ:加First Quantum社、Cobre Panamá銅プロジェクト承認問題の解決に前向きな姿勢
2019年7月30日付け地元紙の報道によると、Cobre Panamá銅鉱山のコンセッション契約承認のための1997年法9に対する正当性が問われる中、加First Quantum Minerals社幹部は、新政権が同社に協力的な姿勢を示しており、問題解決に対し前向きであると述べた。
この問題は、1997年2月にパナマ政府とMinera Petaquilla社(現First Quantum社の現地法人であるMinera Panamá社)の間で締結されたコンセッション契約承認のための1997年法9について、2018年に最高裁が憲法違反と判決を下し、その後2019年6月にパナマ貿易産業省が同プロジェクトの合法性を認める法案第766を提出したものの、議会経済委員会により非承認となっていた。First Quantum社は、2019年7月1日に発足した新政権に対し同問題の早期解決を要求しており、同社幹部はJosé Carrizo Jaén新副大臣と会合済みで、現在も協議は続いているものの、政府はFirst Quantum社に対し協力する姿勢を見せている。
なお、Cobre Panamá鉱山での試運転は、本来予定されていた2019年末より早まり、2019年第3四半期に終了する予定である。しかしながら、尾鉱ダム外部で追加の排水工事が必要となったことから、設備投資額は当初の6,300mUS$に400mUS$追加された。2019年第2四半期の試験生産は銅30,896tとなり、同社は2019年の目標生産量銅14~175千t到達を目指しているほか、金107千ozの生産も見込まれている。
