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ペルー:Tia Maria銅プロジェクト反対デモ、ペルー南部銅鉱山の精鉱輸出に影響
2019年8月6日付け地元各紙によると、国家港湾庁のPatiño長官は、Tia Maria銅プロジェクト反対運動の影響に関して、8月4日にMatarani港及び同港へのアクセス道における軍隊による治安維持活動を開始したことにより穀物やセメント等の一般貨物の搬入搬出は再開したものの、鉱物の出荷は未だ再開に至っていないことを明らかにした。
本件について鉱業石油エネルギー協会(SNMPE)は、Antapaccay銅鉱山、Constancia銅鉱山、Las Bambas銅鉱山、Cerro Verde銅鉱山と、ペルーの銅生産の約半分を産出する4鉱山がMatarani港を利用しており、デモや道路封鎖による輸出契約不履行によってもたらされた損害額は390mUS$にのぼることを明らかにした。一方、軍隊の介入により数日内に輸出を再開できることを希望するとしつつ、鉱山から港まではトラックと列車による長距離輸送を行わなければならず、輸出の再開には一定の時間やプロセスを要するとの見方を示した。
