豪：Albemarle社、豪州における水酸化リチウム製造工場建設計画をスローダウン

　2019年8月9日付けの地元メディアによると、リチウム大手の米Albemarle社は最近のリチウム市場の低迷とフリーキャッシュフローの増加を要望する株主の期待に沿うため、WA州Kemerton及びWodginaで建設を計画していたリシア輝石からの水酸化Li製造工場建設計画をスローダウンさせ、当面の合計生産能力を50千t/年に変更することを明らかにした。Albemarle社は、水酸化Li製造工場の具体的な建設計画としてKemertonで75千t/年、Wodginaで100千t/年の生産能力を有する製造工場建設を予定していたが、Kemertonで現在建設中の2系列（計50千t/年）のみを継続し、他の建設計画は一旦白紙とする模様である。Kemertonで建設中の2系列に関しては、予定通り2021年上半期から試験操業を開始するとしている。Albemarle社は、8月上旬に豪Mineral Resources社との間でWodgina及びKemertonのリチウム鉱山・水酸化リチウム製造工場に関する包括取引に関して合意している。