閉じる

ニュース・フラッシュ

鉱種:
2019年8月16日 シドニー 吉川竜太

豪:Nyrstar社のSA州Port Pirie鉛製錬所、溶鉱炉の故障により再び操業中止

 2019年8月13日付けのメディアによると、2019年5月に溶鉱炉の故障により操業を中止し、2019年7月下旬に操業を再開したベルギーNyrstar社のSA州Port Pirie Pb製錬所に関し、Nyrstar社は8月12日、同製錬所の操業を再び中止したことを明らかにした。原因はまだ明らかではないが、SA州の政府機関の調査によると、8月6日に再び溶鉱炉に障害が発生した模様である。地元メディアによると、故障したのは比較的新しいTSL炉で、Nyrstar社はTSL炉の修理期間中、旧型でPbの大気放出量が多いとされる焼結炉を再稼働させることを検討していると報じられている。同製錬所では、2018年に160千tのPbが生産されていたが、前回の5月操業休止により30千tの生産に支障が生じたとされていた。7月下旬、スイスの資源商社であるTrafigura社がNyrstar社の過半数株式の保有者となり、経営再建が実施されている。

ページトップへ