メキシコ：Peñasquito多金属鉱山、生産回復に向けた操業が続く

　2019年8月14日付け地元紙の報道によると、Newmont Goldcorp社が保有するPeñasquito多金属鉱山では、81日間に渡って行われた封鎖が解除された現在、生産量を回復させるため約5千人の従業員が週7日24時間体制で操業を行っている。封鎖活動が行われていた間に同鉱山一帯では、自由地下水、湧水1か所及び農業用井戸5か所が枯渇した。また、これまで水の運搬を行ってきた運送事業組合との契約を解除し、新たにスペイン企業と契約をしたものの、組合関係者からは賠償金支払いを要求されている。今後、鉱山周辺の3つのコミュニティに対し、環境的被害が及ばないよう移転の必要が生じる可能性もあるという。
　なお、2018年の州別金生産量は、Peñasquito鉱山が位置するZacatecas州が第4位であったが、同鉱山及びFresnillo社が操業するFresnillo銀鉱山における生産が回復する場合、同州生産順位も伸びることが予想されている。