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2019年8月23日 メキシコ 森元英樹

メキシコ:AMLO大統領、新鉱業コンセッション凍結発言に係るQuiroga鉱山次官のコメント

 2019年8月19日付け地元紙によると、Francisco Quiroga経済省鉱山次官(副大臣クラス)は、Andrés Manuel López Obrador(AMLO)大統領が「新たな鉱業コンセッションを承認しない。そして既存のコンセッションの取り消しも行わない」と発言し、鉱山業界に動揺を与えている件(2019年8月16日付け ニュース・フラッシュ:AMLO大統領、新鉱業権付与の凍結、そして既存の鉱業権者に開発促進を要請参照)について、メキシコ政府は既存のコンセッションを積極的に活用し、申請中の案件については十分な確認作業を行い、先住民との協議を適切に実施したいと考えているとコメントした。さらに、大統領の発言を踏まえ、「大きな心配は無用であるが、一定期間、新しい鉱業コンセッションの承認は行われない。AMLO大統領は、現在、承認後に利用されていないコンセッションが多くある点を指摘している。このため鉱山総局は、既存の鉱業コンセッションの活動状況を調査し、活動していない案件を重点的に精査し、同時に関係者との協議方針、特に先住民事前協議を必要とするILO 169条の適合性を図り、鉱山活動の適切な運用体制の構築を図っていく」と説明した。さらに同次官は、「投資プロセスを中断せずにこれらの政策を前進させる必要があり、ILO 169条の件は、必ずしも新しい法律を必要としていなく、ガイドライン等の方法により迅速に対応できる可能性があり、パブリックコメントなどによる透明性を確保したい」と付け加えた。

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