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ニュース・フラッシュ

鉱種:
チタン PGM(白金族) レアアース/希土類 ニッケル
2019年8月28日 モスクワ 秋月悠也

ロシア:極東及び北極圏の固体鉱物予測資源量を有する区画に対し申請主義の適用を拡大

 2019年7月19日付けの地元報道等によると、ロシア天然資源環境省は、極東及び北極圏のカテゴリP1及びP2固体鉱物予測資源量を有する区画に対し地質調査に関する申請主義の適用を拡大した。
 これまではP1及びP2予測資源量を有する地下資源区画は、競売によってのみ供与されていたが、地質調査を目的とした地下資源利用権取得の申請手続方法を規定する天然資源環境省令が改正され、同区画全てを競売なしで供与することができ、ライセンスを取得するのは一番先に申請書を提出した者であると変更された。ただし、一人が暦年内に取得できる地下資源区画は3つ以下である。
 ロシア連邦地質機構(Rosgeolfond)によると、ロシア北極圏の固体鉱物資源基盤には980以上の固体鉱物鉱床と、認定済み予測資源量を有する280以上の鉱床がある。ロシア北極圏にはロシアの白金族金属埋蔵量の97.3%、錫埋蔵量の43%、大量のニッケル、チタン、燐灰石、レアアース鉱石が賦存し、確認埋蔵量はプラチナ採掘量の約98%、チタン、ジルコニウム、レアアース、燐灰石採掘量の100%、ニッケル採掘量の97%以上である。

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