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ニュース・フラッシュ

鉱種:
リチウム
2019年8月30日 シドニー 吉川竜太

豪:Pilbara Minerals社、韓国で水酸化リチウム・炭酸リチウム製造工場建設に向けた基本合意書をPOSCO社と締結、Pilgangooraリチウム鉱山のパートナー募集プロセスは終了

 2019年8月27日付けの地元メディアによると、WA州Pilgangoora Li鉱山を操業する豪Pilbara Minerals社は、韓国において水酸化Li・炭酸Li製造工場を建設することを目的とした韓POSCO社とのJVに関する基本合意書を締結した。生産量は当初計画の30千t/年炭酸Li換算量(LCE)から増加して40千t/年LCEになる予定で、リシア輝石精鉱の処理にはPOSCO社が保有するPosLX技術が利用されるとしている。Pilbara社は、同JVの21%権益を保有しているが、30%まで権益を積み増すオプションを保有している。また、POSCO社が保有するPilgangoora鉱山のオフテイク契約が更新され、315千t/年のリシア輝石精鉱が少なくとも20年、あるいは操業全期間を通じ、同JVに提供される事となる。このオフテイク契約に伴い、同JVから支払われる25mUS$の前払金は、Pilgangoora鉱山のStage 2拡張工事に利用されるとのこと。またPilbara社は、Macquarie Capital社を起用して進めていたPilgangoora鉱山権益の一部売却を含むパートナー募集プロセスに関し、適切なプロジェクト価格の評価をした提案が無かったとして、プロセスを終了することを明らかにしている。

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