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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ニッケル
2019年8月30日 シドニー 吉川竜太

PNG:Ramuニッケル鉱山でスラリー流出事故が発生か:Madang州知事は即時操業停止を要求

 2019年8月26日付けの地元メディアによると、PNGのRamu Ni鉱山で廃滓スラリーの河川流出とそれによる海水の変色事故が8月24日あるいは25日頃に発生し、同国Madang州のPeter Yama知事は、PNG史上最悪の環境災害であるとして、中国国営のMetallurgical Corporation of China(MCC、中国冶金科工)社が保有して操業するRamu Ni鉱山を直ちに操業停止させることをPNG政府に要求した。Yama知事は、MCC社は2019年4月に鉱業協定が失効したにもかかわらず違法な操業を続けており、10年にも及ぶ税優遇措置を受けて多大な利益を上げる一方、従業員に十分な給与を支払わず、有害な廃棄物の海洋流出を残しただけである、と非難している。メディアによると、現在PNG政府の鉱物資源局(MRA)および環境保護局(CEPA)による現地調査が実施されている模様である。

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