豪：Tianqi Lithium社、WA州Kwinanaの水酸化リチウム製造工場第2ステージの作業を中断

　2019年9月11日付けの地元メディアによると、中国Tianqi Lithium（天斉リチウム）社は、豪WA州Kwinanaに400mA$を投じて建設した豪州初の水酸化リチウム製造工場において第1ステージ（生産能力24千t/年）の操業を9月10日から正式に開始したが、建設が進められていた300mA$規模の第2ステージ（年産能力を24千tから48千tに倍増予定）に関しては、第1ステージの操業立ち上げが完了する2019年10月末まで作業を中断することを明らかにした。当初2018年下半期に予定していた第1ステージの生産開始が大幅に遅延したことと、リチウム市場が供給過多で軟調となったことが背景とされる。同社のVivian Wu社長は「今後10年間のうちにEVの普及などでリチウム市場は急成長し、Kwinana工場が我が社に大きく貢献するだろう」とコメントしている。