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ニュース・フラッシュ

鉱種:
2019年9月19日 モスクワ 秋月悠也

ロシア:極東開発基金、Polymetal Int社の極東プロジェクト向けに最大11bRUB融資へ

 2019年9月5日付けの地元報道等によると、極東開発基金はPolymetal Int社(JSC Polymetal社の資産を統合)は2019年9月、極東連邦管区及び北極圏におけるプロジェクトの共同実施に関する協定に調印した。同基金は、Polymetal Int社の2つの大型プロジェクトに対する融資を検討する。融資総額は最大11bRUBで、年利5%の長期融資として供与される。
 ハバロフスク地方のAmursk hydrometallurgical plantでは、アジア太平洋地域最大級の難処理金硫化精鉱の高度処理施設を建設する。難処理及び二重難処理の金精鉱をオートクレーブ式高圧酸化により処理する新規施設は、既存施設に隣接して建設される。最新技術は、精鉱からの金平均抽出率96%を可能にし、ロシアでの適用は初めてである(現在、二重難処理精鉱はロシアから中国に送り、処理している)。施設の拡張により、精鉱年間処理能力を200千tから500千tに拡大できる。
 サハ共和国のNezhdaninskoe金鉱床では、採鉱選鉱コンビナート向け電力インフラを建設する可能性があり、同コンビナートへの電力供給用の架空送電線(Khandyga~Nezhdaninskoe区間、延長250km)及びNezhdaninskoe変電所の建設のFSが検討されている。精鉱はコンビナートからAmursk hydrometallurgical plantに送られ処理される。

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