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ニュース・フラッシュ

鉱種:
2019年9月20日 金属企画部 畝井杏菜

パナマ:韓国鉱物資源公社、パナマ・Cobre Panamá銅鉱山売却入札が不調に終わる

 2019年8月12日付けプレスリリースによると、韓国鉱物資源公社(KORES)が権益を保有するパナマ・Cobre Panamá銅鉱山の保有権益を売却するための入札を2019年8月8日に開催したが、不調となった。同公社の予定価格を入札額が下回ったことが原因で、今後再入札が実施される予定。
 Cobre Panamá銅鉱山(年産350千t)の権益は、現在加・First Quantum(FQM)社が90%、KORESが10%を所有している。2012年の鉱山開発投資当時は大手銅製錬所のLS Nikko Copper社とともに韓国コンソーシアムを組んで権益20%を保有していたが、2017年にLS Nikko Copper社が保有権益の10%をFQM社に売却して撤退した。KORESも、資源価格低迷を背景に赤字が積みあがって事業が悪化し、2018年3月、第三者委員会の決定により全ての所有鉱山を売却することとなった。2019年1月に入札情報が公示され、二度の延期を経てようやく今回の入札が実施された。入札資格としては、韓国国内法による政府調達参加資格を有することが必須であるが、国内法人に限ってはいなかった。

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