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ニュース・フラッシュ

鉱種:
2019年10月1日 リマ 栗原健一

ペルー:Las Bambas銅鉱山、地域住民による道路封鎖が再発

 2019年9月27日付け地元各紙によると、Cusco州Chumbivilcas郡では、Las Bambas銅鉱山(Apurimac州)に抗議する住民らが、9月22日から鉱物輸送道路を封鎖している。
 報道によれば、道路封鎖を行っているのはCancahuaniコミュニティ、Ñaupaccapacコミュニティ、Huininquireコミュニティの住民らで、精鉱輸送トラックの通行による環境汚染に抗議しているほか、生活や水資源、大気、食料などの質の向上を要求している。また、Las Bambas銅鉱山は、当初の計画通り精鉱輸送パイプラインを敷設すべきだとしたほか、パイプラインを敷設しない場合、鉄道を建設すべきだと主張している。さらにMMG Las Bambas社によるとCancahuaniコミュニティは、コミュニティ所有地を通過する道路の通行料を要求している。
 同社やペルー国家警察によれば、通行を阻止されているのは精鉱輸送トラックのみで、操業用の原料や化学物質を輸送する車両や一般車両は通行が可能な状況となっている。なお同鉱山に関しては、9月7日から10日にかけてもApurimac州Maraで鉱物輸送道路の封鎖が行われた。
 一方首都Limaでは、Chumbivilcas郡における対話協議会の進捗状況に関し、Bustamante開発・社会包摂大臣やIsmodesエネルギー鉱山大臣のほか、運輸通信省、環境省、農業省などの技術チーム、Chumbivilcas郡知事、同郡内の複数の区長や市民団体代表による会合が行われた。本会合では、Chumbivilcas郡のQuiñota区、Llusco区、Santo Tomás区、Velille区を通過する道路全長94kmのアスファルト舗装の調査実施業者の入札を行うこと、本舗装事業には747mPEN(ヌエボ・ソーレス)の投資が計画されていることが報告された。さらに、同郡のColquemarca区、Capacmarca区、Velille区を通過する118km間の道路のアスファルト舗装に関しても調査を開始すること、本事業には710mPENが投資され、裨益を受ける人口は51,000人以上となる見通しが示された。

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