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ニュース・フラッシュ

鉱種:
2019年10月10日 リマ 栗原健一

ペルー:La Libertad州、違法鉱業エリアをめぐる衝突で4名の死者が発生

 2019年10月7日付け地元各紙によると、La Libertad州Sánchez Carrión郡Huamachuco区では、10月6日の未明に違法鉱業従事者から鉱山企業の土地を守るために雇用された警備員グループと、農民自警団(Rondas Campesinas)の衝突が起こり、未成年1名を含む計4名が死亡したほか、多くのけが人や逮捕者が発生した。死亡した少年は夜半の自警活動に参加していた農民自警団員だった一方、他の2名は鉱山企業が雇用していた警護員だった。残り1名は身元不明となっている。
 ペルー国家警察のLa Libertad州局長は、鉱山企業は自社の土地を違法鉱業従事者から守るため警備員約70名を送りこんだ一方、農民自警団は違法鉱業従事者からの要請や圧力を受けて本エリアの占拠を試みた可能性があるとし、今後も捜査を続ける旨明らかにした。
 一方、本エリアで2019年8月からSumma Gold金鉱山の操業を開始したSumma Gold社は、「Morochuco区は違法鉱業が蔓延する地域」としつつ、同社は今回の事件に何ら関与を持たないとの声明を発表した。
 なお同社は先に開催された鉱業大会(Perumin)において、違法鉱業のもたらした鉱害の修復や違法鉱業従事者の雇用などの対策を経て、違法鉱業に係る様々な問題を解決し操業開始に至った旨発表していた。

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