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鉱種:
2019年10月16日 リマ 栗原健一

ペルー:Cobriza銅鉱山、新会社を通して2019年末に単独で入札の見通し

 2019年10月11日付け地元紙によると、Doe Run Peru社の債権者集会は、2019年末に予定されるCobriza銅鉱山の入札を推進するため、本鉱山をDoe Run Peru社から切り離し「Nueva Cobriza社」を設立することで合意した。
 本決定は、La Oroya精錬所(Junin州)とCobriza銅鉱山(Huancavelica州)の管理と売却を担うCarrizales Infraestructura y Servicios Públicos(CISP)社の提案に基づくもので、La Oroya精錬所に関しても、CISP社は同精錬所を管理する新会社を設立し、新会社の株式をDoe Run Peru社従業員に譲渡する計画を提案している。現時点において、債権者集会が承認したのは「Nueva Cobriza社」の設立のみとなっている。
 Doe Run Peru社は、資金繰り悪化により2009年に操業を停止した後、2013年に債権者集会にて売却が決定され、ここ5年あまりにわたって数多くの入札が行われてきたが、いずれも失敗に終わった。一方、2010年から2019年まではCobriza銅鉱山の操業によりLa Oroya精錬所の従業員に対する賃金を捻出してきたものの、2019年7月に廃滓集積場がメンテナンス不足で流出事故を起こした後、本鉱山の操業は停止されたままとなっている。

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