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ニュース・フラッシュ

鉱種:
アルミニウム/ボーキサイト
2019年10月16日 ジャカルタ 南博志

インドネシア:洗浄工程後ボーキサイトの輸出禁止前倒しの検討について

 インドネシアでは、政府が低品位ニッケル鉱石の再輸出禁止の2020年1月への2年間の前倒しを決定した。同じく2014年にいったん輸出禁止となり、2017年に輸出禁止措置が緩和されていた洗浄工程後ボーキサイトについても、輸出禁止前倒しが検討されている模様。
 2019年9月13日付け地元メディアによると、Luhut海事担当調整大臣は9月12日、低品位ニッケル鉱石に引き続き、洗浄工程後ボーキサイト等についても輸出禁止の前倒しを検討していることを明らかにした。現在は関係企業から意見を聞いているとのことで、下流部門に十分な投資が確保できているのであれば実施すべきであると説明した。
 一方、9月16日付け地元メディアによると、エネルギー鉱物資源省Yunus Saefulhak鉱物事業開発部長は9月15日、輸出禁止前倒しとするのは低品位ニッケルのみであると述べ、洗浄工程後ボーキサイト等の輸出禁止を前倒しする緊急性がないことを理由に挙げた。ニッケル鉱石に関しては、国内の電気自動車(EV)向けバッテリー等の下流産業の開発が加速するための前倒しの必要性を強調したとのこと。
 なお同部長は、前述のLuhut大臣発言に対してはコメントを控えているため、今後本件がどのように展開していくかについては注視する必要がある。

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