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2019年10月23日 ヨハネスブルグ 原田武

南ア:2030年のエネルギーミックスを含む総合資源計画を公表

 2019年10月18日付けメディアによると、南ア鉱物資源エネルギー省より、閣議決定された総合資源計画(IRP)2019が官報にて公表された。本計画には2030年のエネルギーミックスが含まれており、総電力量のうち、石炭火力発電59%、風力発電18%、太陽光発電6%、水力発電8%、原子力発電5%、ガス発電及びエネルギー貯蔵が2%とする割合が明記された。
 Gwede Mantashe鉱物資源エネルギー大臣は、石炭火力発電は割合を下げたものの、今後も南アの発電において重要な役割を果たすと述べている。同計画の中には、環境に配慮した形で石炭資源を利用し続けることが述べられ、ESKOMの石炭火力発電所は一定期間までにCO2排出基準を満たすこと、老朽化し廃炉の期限を迎えるものは廃止すること、クリーンコール技術への新規投資を行うことが明記された。また、原子力発電については、現在稼働中のKoeberg原子力発電所については、廃炉の期限としていた40年を2024年に迎えるが、20年延長するとした。自然エネルギーについては、今後の伸びが期待されており、2030年時点で風力発電17,742MW(現状1,980MW)、太陽光発電で8,288MW(現状1,474MW)といった発電容量の大幅増が計画の中に盛り込まれている。

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