ペルー：Jinzhao Mining Peru社、Pampa de Pongo鉄鉱石プロジェクトの初期工事を開始

　2019年10月14日付け地元紙によると、Jinzhao Mining Peru社は、Pampa de Pongo鉄鉱石プロジェクト（Arequipa州）において、10月14日の週から初期工事を開始することを明らかにした。本初期工事はアクセス道の造成やキャンプ地設営のほか、変電所の建設、海水淡水化施設など、大規模な土砂の移動や土地の造成を含むものとなっている。
　本プロジェクトでは、2019年4月に公布された大統領令DS015-20019-Viviendaによる土地利用権の取得手続改正により、建設を開始できない状況が続いていたが、同社は緊急措置として国家資産管理局（SBN）から一時的な土地利用権を取得し、作業開始が可能となった。なお本大統領令は、「保護地（Tierras de proteccion）」の利用権の付与を制限するものとなっているが、この「保護地」の定義が、森林・野生動物庁（SERFOR）による森林保護エリアか、それとも農地の保護エリアを示すのかについて混乱が生じていたことから、この点を明確にする改正令が公布される見通しとなっている。
　さらに同社は、本プロジェクトの選鉱方法について、当初は乾式磁力選鉱が予定されていたものの、淡水化海水を用いた選鉱によってより高品位の精鉱が得られることが判明したため、選鉱方法を変更するための環境影響調査（EIA）の修正を行っており、2020年に持続可能環境投資許可庁（SENACE）に提出する見通しを明らかにした。