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2019年10月24日 リマ 栗原健一

ペルー:政府、Las Bambas銅鉱山の鉱物輸送道封鎖に対し非常事態宣言を発出

 2019年10月17日付け地元各紙によると、10月16日、政府は大統領令DS169-2019-PCMを公布し、Las Bambas銅鉱山(Apurimac州)に抗議する地域住民により封鎖されていた鉱物輸送道のうち、Cusco州Chumbivilcas郡のCcapacmarca区、Colquemarca区、Chamaca区、Velille区を通過する区間と、本道路の沿線500mの範囲を対象として、30日間にわたる非常事態宣言を発出した。
 Las Bambas銅鉱山は、9月22日から1か月弱にわたる道路封鎖によって、ほぼ操業停止の状態に追い込まれていた。
 非常事態宣言を受けて、道路封鎖の解除を行ったペルー国家警察(PNP)は、住民との衝突は起こらなかったとしたほか、MMG Las Bambas社は、できるだけ早期の操業再開を目指す方針を明らかにした。
 一方、Cusco州のBenavente知事は「(非常事態宣言は)週明けに予定されていた地域コミュニティと中央政府との対話協議会に悪影響を与える」との懸念を示したほか、地元社会団体のCcapacmarca防衛戦線は、今後もLas Bambas銅鉱山のトラックの通過を阻止し続けるとの意向を示すなど、前途は不透明な状況となっている。

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