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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ニッケル
2019年11月1日 シドニー Whatmore康子

PNG:Ramuニッケル鉱山が操業再開へ、地元住民は懸念

 2019年10月29日付けのメディアによると、中国国営Metallurgical Corporation of China(MCC、中国冶金科工)社がPNGのMadang州で操業するRamu Ni鉱山は10月25日、PNG政府の鉱物資源局(MRA)より操業再開の認可を受けた。同鉱山はBasamuk Bay選鉱場で2019年8月に起きた廃滓スラリーの流出事故を背景にPNGの環境安全法に抵触するとして、Johnson Tuke鉱業大臣から一時閉鎖を命じられていたが、MRAは検査を行った結果、MCC社はBasamuk選鉱場の欠陥を是正し、同選鉱場からの廃水が全て回収され廃滓処理施設で処理される方策を取ったとし、一時閉鎖の命令から僅か1週間足らずで操業再開を認可した。MCC社はこれを「我が社が過去10年間にMRAとの間で築いてきた信頼関係を実証するものだ」と歓迎した。一方、地元住民は廃滓スラリーの流出事故の後に、Basamuk Bay選鉱場の位置するRai Coastでイルカなどの海獣や魚介類の死骸が打ち上げられていることを指摘し、同鉱山の再開に懸念を示している。

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