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ニュース・フラッシュ

鉱種:
亜鉛
2019年11月7日 ロンドン 倉田清香

その他:ILZSGの亜鉛需給予測、2019年は178千t供給不足、2020年は192千t供給過剰

 2019年10月24~25日に、ポルトガル・リスボンで国際鉛亜鉛研究会(ILZSG)が開催され、2019年及び2020年の亜鉛需給予測について協議が行われた。2019年及び2020年の亜鉛需給バランスについて、2019年は178千tの供給不足、2020年は192千tの供給過剰と予測した。
 供給サイドについて、亜鉛鉱山生産量は、2019年は前年比2%増の13.02百万t、2020年は前年比4.7%増の13.64百万tと予測した。2019年は豪州、中国、南アにおける増加が予想され、2020年はインド、カザフスタン、メキシコ、ポルトガルでより高い伸びが予想されている。
 亜鉛地金生産量は、2019年は前年比2.5%増の13.49百万t、2020年は前年比3.7%増の13.99百万tと予測した。それぞれ中国による増加が主な要因である。
 需要サイドについて、亜鉛地金の消費量は、2019年は前年比0.1%減の13.67百万t、2020年は前年比0.9%増の13.80百万tと予測した。2019年は中国、米国が増加の一方で、欧州が減少の見込み。2020年は中国、米国、欧州いずれも増加の見込み。日本は、2019年は減少、2020年はさらに減少の見込み。

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