ニュース・フラッシュ
- 鉱種:
- レアメタル
韓国:韓国調達庁、レアメタル備蓄を韓国鉱物資源公社へ移管
2019年11月7日付け現地報道によれば、韓国における独立財政機関である韓国国会予算政策処(NABO)の2020年度予算案に係わる資料において、調達庁のレアメタル備蓄を韓国鉱物資源公社(KORES)に移管するための具体的方策が進められていることが明らかとなった。
現在、韓国では調達庁が物価安定などを目的にベースメタルやアルミニウムなど6鉱種、レアメタル9鉱種を備蓄している一方、KORESでもレアメタル10鉱種を備蓄している。調達庁では、1978年に石油備蓄を石油公社に移管して以降、これまでもガス、石炭、農産物などの備蓄を専門機関に移管してきたが、金属鉱物については調達庁とKORESで二重に備蓄が行われてきた。二重の備蓄は非効率であると過去に問題が指摘されてきたところ、ようやく2019年6月に関係省庁及びKORESで協議が進められ、調達庁の備蓄をKORESに事業移管することが決定した。
2019年8月時点で、調達庁が保有するレアメタル在庫量は25,509tで、原価額は75.4bKRW(韓国・ウォン)、市場価格は82bKRWに達する。現在のKORESの資金状況や保管施設の確保などを考慮し、事業移管は数年かけて段階的に行われる計画である。
