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ニュース・フラッシュ

鉱種:
亜鉛
2019年11月12日 メキシコ 森元英樹

中南米:加Pan American Silver社、保有資産の売却は行わず

 2019年11月7日付け業界紙によると、メキシコ、ペルー、ボリビア、アルゼンチンに鉱山を保有する加Pan American Silver社は、同社が保有する資産の売却は行わないことを明らかにした。同社は2019年2月のTahoe Resources社買収(2019年1月16日付 ニュース・フラッシュ:Pan American Silver社、Tahoe Resources社を合併参照)以前に保有していた小規模プロジェクトLa Arena 2銅プロジェクト(ペルー)、Shalipayco亜鉛鉱山(ペルー)の25%権益、Timmins金鉱山(カナダ)の売却(2019年8月13日付 ニュース・フラッシュ:加Pan American Silver社、La Colorada鉱山の探鉱結果の詳細を2019年8月中に発表予定参照)を検討していると報じられていた。しかし、Pan American Silver社幹部は、Tahoe Resources社が保有していた鉱山の操業コストが27%削減できたこと、鉱山売却に係る市場が停滞していること、金市況が改善していることを理由として売却の考えがないことを明らかにし、株主に対しては、現時点での不十分な資産評価による不均衡な提案を受け入れるよりも長期的な利益をもたらすと説明すると述べた。なお、同幹部は、2017年から操業中止が続いているEscobal銀・鉛・亜鉛鉱山の問題に関して、グアテマラ鉱山エネルギー省から示された協議期限については受け入れないと回答したことを明らかにした(2019年10月10日付 ニュース・フラッシュ:Morales大統領、Escobal銀鉱山再開に向け、早急な解決を約束参照)。

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